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歯の詰め物・被せ物を徹底解説!
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2021/08/31 ブログ
馬車道の歯医者「馬車道アイランドタワー歯科」では、皆様のお口の健康に役立つ情報を歯科医師や歯科衛生士などが発信しています。
こんにちは。馬車道アイランドタワー歯科 院長の鈴木です。
歯医者に行くと、治療で歯の型取りをして詰め物を入れることがあると思います。
大きな虫歯を治療する場合、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を入れることで、歯の形を機能的に修復します。また、歯の根の治療をした後に被せ物を入れ、部分的な歯の破折を防ぐこともあります。詰め物や被せ物の材質は、食べ物をしっかり噛めて壊れない、丈夫なものであることが重要です。
現在の歯科治療で使われている詰め物・被せ物の材質には、さまざまな種類があります。保険適用の材質と、保険適用外の材質があることは皆様もご存知かと思いますが、どんな材質かまで理解している方は、少ないのではないでしょうか。
今回は、馬車道アイランドタワー歯科でよく使用している歯の修復材料について、説明していきます。
詰め物・被せ物の種類、メリット&デメリット
①金銀パラジウム合金(保険適用/金属)
いわゆる「銀歯」です。日本では、詰め物として最も多く使われている材料です。
強度があるため、食べ物を噛む力だけで壊れることはありません。しかし、噛み続けることで変形するため、金属と歯の間に隙間ができやすく、その結果、詰め物の下に虫歯ができるケースがあります。また、見た目が銀色なので、修復する箇所によっては非常に目立ちます。長年金属を装着していると、金属イオンが溶け出して体内に蓄積されるため、金属アレルギーになることもあります。
このようにデメリットの多い材質ですが、保険適用のため安価で治療できることから、多くの患者さんが入れています。
②CADCAM冠(保険適用/白色)
「キャドキャムカン」と読みます。2014年に一部の歯(小臼歯)を対象に保険適用が始まり、現在は一定の条件付きですが、ほぼ全ての歯が適用対象になっています。
CADCAM冠は「Computer aided design Computer aided manufacture」の略で、コンピューターを使って設計・製作する被せ物です。材料はハイブリットレジンを使用します。ハイブリッドレジンとは、「レジン」と呼ばれる歯科用プラスチックに、セラミックの粉末を混ぜたものです。
レジンは強度が低いため、ブリッジ(失った歯の両隣の歯に引っかけるタイプの被せ物)としては使えません。また、長期使用により変色することがあります。個人的には、クラウン(治療する歯そのものにつける被せ物)としてであれば使えますが、歯を削る量が多くなる、外れやすいというデメリットを感じます。
一方で、金属を使わないメタルフリー治療なので、金属アレルギーの心配がないという大きなメリットがあります。
③セラミック(保険適用外/白色)
セラミックには多くの種類がありますが、馬車道アイランドタワー歯科で使用しているのは「e-max(二ケイ酸リチウムガラス)」です。この材質は、十分な硬さと適度なしなやかさを備えており、さらに透明度が高いので審美性にも優れています。もちろんメタルフリーなので、金属アレルギーの心配がありません。
デメリットとしては、多数の歯にわたってつながるブリッジは、強度不足のためできないことが挙げられます。また、透明度が高いためセラミックの下に金属の土台が入っていると、透けて色が暗く見える傾向があります。なお、保証期間は治療後3年間です。
④ジルコニア(保険適用外/白色)
ジルコニアは、簡単に説明すると人工ダイヤモンドです。生体親和性に優れ耐久力があるため、人工関節などにも使われている安全性の高い素材です。e-maxの2倍以上の硬度があるため、奥歯での使用に適しています。
表面が滑沢で天然歯とのフィットも良いので、汚れが付着しづらく歯周組織にも優しいです。ただ、透明感がないため前歯に使う場合は、表側にセラミックを焼き付けて、周りの歯と色調を合わせます。保証期間は、治療後5年間です。
⑤ゴールド(保険適用外/金属)
e-maxやジルコニアの信頼度が増している昨今、審美的には劣りますが私個人としては、ゴールドは最高の材質だと思っています。
歯を削る量を少なくした結果、そこに入れる詰め物が薄くなっても、ゴールドなら柔らかさがあるので、食べ物を噛むことで変形してしまう心配がほとんどありません。そのためゴールドと歯の間に隙間ができづらく安定して接着できる、つまりゴールドと歯の境目に虫歯ができることを防ぎます。
また、ゴールドは酸化することがありません。金属イオンが溶け出さないので、金属アレルギーになる可能性が低くなります。
詰め物・被せ物は「身体の一部」安全性の高い材質選びが大切です
ここまで「金属アレルギー」という言葉が多く出てきたと思います。金属アレルギーの方も安心して歯科治療を受けていただけるよう、現在はメタルフリー治療が積極的に取り入れられており、e-maxやジルコニアが多く使われています。詰め物や被せ物は身体の一部になるものなので、人体に悪影響がない材質を選ぶのが理想です。
しかし、前歯のように審美性がより求められる歯には、メタルフリーでも透明感のないジルコニアは適していません。
保険適用の治療で、できるだけ天然歯に近い色味に仕上げたい場合は、金属の被せ物の表面に、レジンを貼り付けます。レジンは既製の色から選びます。
馬車道アイランドタワー歯科は、歯科技工所と提携
対して、保険適用外ですがセラミックを使用する場合、馬車道アイランドタワー歯科では隣接する提携の歯科技工所「デンタル・ビジョン」の歯科技工士が、直接色合わせを行うため、より再現性の高い補綴物をご提供できます。
今回は、詰め物や被せ物の材質についてご説明しました。
馬車道アイランドタワー歯科では、患者様のお口の中の状態を確認した上で、メリット・デメリットを説明し、患者様それぞれに適した歯科材質をご提示しています。そして、ご納得いただいた上で材質や治療方法を選択していただきます。
詰め物や被せ物、審美治療でお悩みの方は、ぜひ一度、馬車道アイランドタワー歯科にご相談ください。
こちらも併せてご覧ください。
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馬車道アイランドタワー歯科|【症例】黒ずんだ歯茎の改善を図った審美修復
(ジルコニアセラミックを使用)